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弁政連フォーラム 第284号 平成28年10月15日

副会長就任のご挨拶

日本弁理士政治連盟副会長 宮田信道

日本弁理士政治連盟
副会長 宮田 信道

弁理士会の各支部からも弁理士政治連盟の副会長になって欲しいとの要請に基づき、北陸支部では誰も手を挙げなかったので、私にお鉢がまわってきた。
 このような成り行きでこの度、弁理士政治連盟の副会長に就任いたしました宮田信道です。今年で弁理士になって33年目になります。

思えば弁理士になりたての昭和58年頃は、特許出願件数が右肩上がりに増え続け、弁理士の人数も3000人にも満たない程であり、各弁理士は手に余る仕事を抱え、しかも弁理士の手数料も特許庁との折衝により2年毎に増額され、弁理士は正にわが世の春を謳歌していた時代である。

ところが近年、弁理士の急増と、リーマンショック以降の特許出願件数の急落とが重なり、弁理士の置かれている状況が一変した。
 また、費用と時間をかけて取った特許で権利行使しようとしたら無効になったり、さらに損害賠償額が極めて少額に抑えられたり等、特許出願をして特許権を取得する意欲が減退していることも否定できない。特許権を取得すれば儲かるという雰囲気も感じられない。

このような厳しい状況に置かれている弁理士の未来を少しでも明るい方向に改善するためにも、また国策として重要な知的財産権のより活性化を図るためにも、いわゆるロビー活動を通じて政治家との繋がりを密にし、弁理士の主張を折に触れて伝えておくことは、今後ますます重要になってきていると思います。

そこで、弁政連は知的財産に造詣の深い政治家のパーティーや講演会等に早朝、昼、夜を問わず頻繁に出席して、政治家との人的繋がりを深めております。この役割は主に東京を中心とした近隣に在住の弁政連の先生方が担当されておられますが、仕事に差し障りがあるのではないかと危惧するほど多くの時間とエネルギーを割いておられ、副会長として定例会に出席しているここ数カ月、頭の下がる思いでみております。

この点、地方在住の私は、政治家のパーティーや講演会等に出席できないことを心苦しく感じております。

一方、地方はこのような弁政連の地道な活動が十分理解されていないのが現実であり、今後は機会を見つけて弁政連の活動を地方在住の会員にも理解してもらえるように説明し広報する役割があるのではないかと思っております。

今後は、知的財産権制度の発展を通じて弁理士全体の利益になるように、また弁理士の将来が少しでも明るい方向に向くように、弁政連の一員として微力ではありますが努力して行きたいと思っております。

最後に、弁政連の活動の源である資金は極めて厳しい状況にあります。何卒、弁政連の活動にご理解を賜り、会員皆様の会費のお振り込みをお願い申し上げます。

この記事は弁政連フォーラム第284号(平成28年10月15日)に掲載したのものです。

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