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弁政連フォーラム 第311号 平成31年1月15日

年頭所感

日本弁理士政治連盟会長 水野勝文

日本弁理士政治連盟
会長 水野 勝文

明けましておめでとうございます。日頃より日本弁理士政治連盟の活動にご理解・ご支援を頂いている、国会議員の先生方、また弁政連会員の皆様に心より感謝申し上げます。

本年も、意匠法の改正が予定され、また、特許権・商標権など知的財産権に関する紛争処理システムの見直しが検討され、さらに、外国法事務弁護士と日本弁護士による共同法人の設立を認める法改正や国際仲裁センター設立等、司法制度改革の進展も見込まれています。

現状の我が国の知的財産システムとその実効性を担保してくれる司法制度が真に、イノベーションの創出とその社会への実装化の促進に役立っているのか? 日本社会の新陳代謝を促進できているのか? 社会に貢献するシステムとして機能しているのか? と問われ始めているように感じています。私だけでしょうか?

知財人材の確保が十分ではない中小企業やスタートアップ企業が我々弁理士の協力を得ても、実質的に使えない、使いこなせない知的財産システムは、到底機能していないと言わざるを得ないのではないでしょうか。また、日本経済も経済のグローバル化の渦中にあり、かつ、少子高齢化・人生百年時代を迎え、従来システムのままで今後の社会に貢献するシステムたり得るのか?という疑問は当然でしょう。

本年も弁政連はこの問題に向き合い、議員の先生方に知的財産システムや弁理士についての理解を深めて頂けるように、地道に活動して参ります。

このような弁政連の活動は、弁理士の将来にも深く関係してきます。よって、特に若手の会員の皆様には関心を持っていただきたいし、ご理解・ご支援を期待しています。

年頭にあたり、今後の知的財産制度改革・司法制度改革が、我国のイノベーションの進展と社会の発展の礎となるよう祈念いたします。また、国会議員の先生方におかれましては、日本社会の発展に貢献する知的財産制度改革・司法制度改革となりますように、ご指導下さいますようお願い申し上げ、ご活躍を祈念しております。

この記事は弁政連フォーラム第311号(平成31年1月15日)に掲載したのものです。

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