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副会長就任のご挨拶



  

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日本弁理士政治連盟
副会長 大 沢 豊

この度日本弁理士政治連盟の副会長に就任致しました大澤豊です。
 登録10年目かつ30代とかなりの若輩者ですが、いろいろと勉強しながら、会員の皆様の、そして弁理 士業界のお役に立てるよう務めて参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

 日本弁理士政治連盟全体としての喫緊の課題としましては、弁理士法の改正に関する取り組みが挙げられ ます。この点に関しましては、弁理士試験合格者の削減、弁理士の使命条項、及び守秘特権条項など、弁理 士資格の価値向上にとって重要な条項の導入ができるよう、日本弁理士会と力を合わせて、関係省庁や関係 国会議員への働きかけを行っていきたいと考えております。

 しかしながら、この、関係省庁や関係国会議員への働きかけに関し、日本弁理士政治連盟の果たしている 役割は、残念ながら会員全体に広く認識されているとは言い難い状況です。特に、最近登録された方々の間 においてこの傾向が顕著であると見受けられます。このような状況を鑑み、日本弁理士政治連盟の活動の内 容とその価値をなるべく多くの会員に知って頂くことを、私自身の最初のタスクとして活動していきたいと 考えております。

 また、もう少し長期の取り組みとしましては、知財の価値の向上(あるいは明確化)を通じた弁理士業務 の付加価値の向上を目指したいと考えています。現状、弁理士業務の手数料の水準が低下してきていますが、 その大きな原因として、弁理士に高額な手数料を払うことの価値が明確になっていないことが挙げられるの ではないかと考えます。このため、依頼先を選択する際に価格が重要なポイントとなってしまい、人数の増 加に従って競争が激化したときに価格の低下につながってしまうのではないでしょうか。

 従って、弁理士業界の先行きを明るくするためには、弁理士が「いい」仕事をすることによって顧客にど れほどの価値を(典型的には、取得した権利の価値として)提供することができるのかを明確にすることと、 その価値自体を高めていくことが必要であると考えます。なお、価値の向上には、審査や訴訟の手続にかか る負担軽減や権利の強化といった政策的な側面と、弁理士の能力向上といった我々一人一人の努力が重要な 側面とがあり得ます。

 現段階ではまだ雲をつかむような話ではありますが、私としては、このような点に着目しつつ、弁理士業 界の発展のために微力を尽くしたいと考えております。

 皆様のご指導ご鞭撻を、よろしくお願い申し上げます。



この記事は弁政連フォーラム第234号(平成24年8月25日)に掲載したのものです。
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