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弁政連とは

令和4年度「日本弁理士政治連盟」活動方針

約2年間に亘って猛威を振るった新型コロナウイルス感染症に原因する景気後退、ロシアウクライナ問題による国際緊張、円安等に原因する原材料等高騰に伴う物価上昇等、我国の置かれた状況は厳しいものであると考えております。また、弁理士を取り巻く状況も、一向に上昇の兆しを見せない出願数等、非常に厳しいものであると考えております。

そのような状況下、日本弁理士政治連盟は弁理士の環境改善を第一に考え、本会と共に必要な活動を行なってまいります。

1.非公開特許制度中の各種手続における代理権の獲得

所謂経済安全保障推進法の柱の一つである非公開特許制度は、一部の特許出願に対して非公開とするか否かの保全審査を行い、非公開相当であるとの結論が出た場合には所定期間、その特許出願を公開しないことにすると共に、出願人に対して一定の制限を加えるものです。この保全審査(非公開特許制度)により特許出願は本流から一旦傍に逸れるものの、例えば非公開期間経過後には本流に戻るものであって、特許の存続期間からすればごく僅かな期間に適用される制度であるということができます。

ここで、保全審査は特許出願の明細書、図面等が対象になり、その審査中、特許出願人は様々な手続きを行う必要があります。

すなわち、本制度における代理人であるためには、手続きを適正に遂行できること、重度の業務上の守秘義務を負っていることはもちろん、当該特許出願の内容を熟知していることが必要であると考えております。

上記事情により、前年度末より、保全審査手続きにおける代理権獲得のためにロビー活動等を行なってまいりましたが、現時点において力及ばず、満足できる成果を上げるには至っておりません。

日本弁理士政治連盟としましては、代理権獲得のため、引き続き努力する所存であります。

2.参議院選挙対応

本年7月に参議院選挙が行われます。この選挙においては、知的財産制度や弁理士制度に深い理解を示されている多くの議員が改選対象になっております。また、この選挙においは、2名の弁理士が新人として立候補する予定になっております。

日本弁理士政治連盟としましては、知的財産制度及び弁理士制度の重要性に理解を示し、大局的に我国が向かうべき道筋を示す候補者を、与野党を問わず全員当選させるべく、努力する所存であります。

3.地域活動

ここ数年継続実施されている東京都政策要望ヒアリングにおける知財予算の獲得、地域における国会議員との意見交換会等について、本年度も継続してまいる所存であります。特に後者については多くの国会議員から要望されているものでありますので、可能な限り開催に向けて、地域会の先生方にご相談させていただきたいと考えております。

4.国会議員との繋がり強化

多くの国会議員との繋がりは、先輩方が努力して築かれた基盤の上に成り立っているものですが、それをより盤石なものとするべく、引き続き努力する所存であります。前記非公開特許制度における代理権獲得のために尽力された国会議員、さらに、未来の日本を背負う若い国会議員との繋がりも強化して参る所存であります。

その他、「イノベーション促進のための知財司法改革」を含む「司法改革」、「イノベーションエコシステム」といった国家政策推進のための具申も引き続き行なって参る所存であります。

日本弁理士政治連盟は、弁理士のための政治団体として努力して参ります。

会員の皆様には、是非ご理解をいただき、引き続きご支援・ご協力をお願い申し上げます。

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