弁政連フォーラム 第323号 令和2年1月15日
令和元年12月2日に、小池百合子東京都知事が、来年度の東京都における予算編成に向け、我々の要望を聴取する機会を設けてくださったことから、水野会長、鈴木副会長、榎本副会長、高橋副会長が東京都庁を訪問しました。
ヒアリングの中で水野会長は、イノベーションの社会実装(都民に具体的に利用可能になること)支援事業に関する予算措置を要望しました。
具体的には、高齢化社会・人口減少社会・エネルギー問題などの深刻化する社会問題に効果が見込めるイノベーション(新規技術・新規システム・新規サービスの展開など)に対して、実証実験を行なうための支援を行い、その問題点を解決することで、社会への実装進展を促進するためのプロジェクトへの予算要望です。
関連して、社会実装進展を促進するためには、当該イノベーションに関わる知的財産権の状況により、ライセンススキームなどの知財スキームの整理・調整が必要な場合が考えられ、我々弁理士は、このような知財スキームの整理・調整の問題も含め、貢献できることをお話ししました。
小池都知事からは「日本に蔓延している停滞感は、世界の動きについていけていないスピード感から来るものであるように思う。知的財産の問題は各国で生じている課題でもあり、スピード感を持って取り組むことが大切。スタートアップ企業や中小企業が様々な技術を発明したり、それをビジネスとして実用化するためのサポートを今後もしていきたいと思う。」との話がありました。
なお、ヒアリングの様子は動画配信されており、こちらから視聴可能ですのでご興味のある方はぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=EGT5rUAmqmM
※動画の進行状況バー(赤い線)の1:17:00からが弁政連のヒアリングです。
小池都知事におかれましては、貴重な機会を設けてくださり、略儀ながら本誌面をもって御礼を申し上げます。
左から高橋副会長、鈴木副会長、水野会長、
小池百合子東京都知事、榎本副会長
ヒアリングの様子
この記事は弁政連フォーラム第323号(令和2年1月15日)に掲載したものです。
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