弁政連フォーラム 第330号 令和2年10月15日
令和2年7月29日に日本弁理士政治連盟の水野会長と富崎副会長は、自由民主党の上川陽子衆議院議員と面談をしました。
上川議員とは、自由民主党の司法制度調査会の会長を務められているときにお会いしましたが、9月16日に発足した菅内閣で法務大臣に就任されました。また、上川議員は、同党の弁理士制度推進議員連盟(会長:二階俊博衆議院議員)にも所属し、日頃から我々を支援して下さっております。
面談では、昨年11月に自由民主党の国民とともに民事司法改革を推進する議員連盟と、公明党の民事司法改革に関するプロジェクトチームとが合同でまとめた提言書「民事司法制度改革推進に関する関係府省庁連絡会議取りまとめに向けて」に記載のある「法定賠償を含む違法抑止を考慮した損害賠償制度の見直しと二段階審理の導入が必要」についてお話をしました。
水野会長は、早期紛争処理システムは、ビジネス上の紛争の迅速な解決を促すことができるという意味でイノベーション・エコシステムを有効に機能させるための重要インフラとなり得ることから、「新たな訴訟類型(いわゆる二段階訴訟)の創設」を早急に進めるべきである点を説明しました。 さらに、この二段階訴訟制度の導入は、昨今の裁判実務における損害額算定方法の見直し状況と合わせれば、侵害し得を防ぐことにより、特許を始めとするイノベーションの評価・見極めを促進し、イノベーションがビジネス資産・社会資産として適正に認知・評価されるようになる環境づくりへの後押しとなり、ひいては、有用なイノベーションの社会実装の促進に寄与する制度となることが期待できることを説明し、上川議員と積極的な議論をしました。
上川議員におかれましては、非常にご多忙のところ我々の訪問を受け入れてくださり、略儀ながら本誌面をもって御礼申し上げます。
左から水野会長、上川陽子議員、富崎副会長
面談の様子
この記事は弁政連フォーラム第330号(令和2年10月15日)に掲載したものです。
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