弁政連フォーラム 第327号 令和2年7月15日
令和2年6月23日に日本弁理士政治連盟の水野会長と富崎副会長は、自由民主党の小林鷹之衆議院議員と面談しました。
小林議員は、自由民主党知的財産戦略調査会(会長:林芳正参議院議員)の事務局長を務められており、同党の弁理士制度推進議員連盟(会長:二階俊博衆議院議員)にも所属されております。また、衆議院の経済産業委員会の理事も務められており、日頃から我々を支援していただいております。
面談の中で水野会長からは、今年の5月に自由民主党知的財産戦略調査会がまとめた提言にある「⑤重要な技術情報に係る資格付与の在り方」について、今後も積極的に議論してほしいと伝えました。また、産業構造審議会 知的財産分科会 特許制度小委員会が報告書「AI・IoT技術の時代にふさわしい特許制度の在り方―中間とりまとめ―(案)」に対する意見募集に対して、弁政連から二段階訴訟制度の創設を早急に進めるべきとの意見書を出したことを報告しました。
また、この意見書に関連して、弁政連の考えとして、早期紛争処理システムは、ビジネス上の紛争の迅速な解決を促すことができるという意味でイノベーション・エコシステムを有効に機能させるための重要インフラとなり得ることから「新たな訴訟類型(いわゆる二段階訴訟)の創設」を早急に進めるべきである点を説明しました。
さらに、この二段階訴訟制度の導入は、昨今の裁判実務における損害額算定方法の見直し状況と合わせれば、侵害し得を防ぐことにより、特許を始めとするイノベーションの評価・見極めを促進し、イノベーションがビジネス資産・社会資産として適正に認知・評価されるようになる環境づくりへの後押しとなり、ひいては、有用なイノベーションの社会実装の促進に寄与する制度となることが期待できることを説明しました。
小林議員とは、これらの点について積極的な議論をさせて頂くことができました。
小林議員におかれましては、非常にご多忙のところ我々の訪問を受け入れてくださり、本誌面を借りて厚く御礼申し上げます。
左から富崎副会長、小林鷹之議員、水野会長
面談の様子
この記事は弁政連フォーラム第327号(令和2年7月15日)に掲載したものです。
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