弁政連フォーラム 第329号 令和2年9月15日
令和2年7月8日に日本弁理士政治連盟の水野会長と富崎副会長は、自由民主党の山下貴司衆議院議員と面談をしました。
山下議員は、自由民主党の知的財産戦略調査会の事務局次長を務められており、また、同党の弁理士制度推進議員連盟(会長:二階俊博衆議院議員)にも所属されており、日頃から我々を支援して下さっております。
面談の中で水野会長から、今年の5月に自由民主党知的財産戦略調査会がまとめた提言にある、セキュリティ・クリアランス制度(重要な技術情報は、情報漏洩の恐れがないと認定された人物しかアクセスできないようにする制度)については、中小企業や中堅企業などが機微技術を管理する際の参考になるし、世界に出て活動しようとする際にもとても良いことであり、イノベーションが自律的、持続的に生まれ続けていくイノベーション・エコシステムの確立にも寄与するとお話ししました。
また、同提言書にある、特許出願等の在り方について、軍事に転用できる技術などを非公開にするいわゆる秘密特許制度についても山下議員と活発に議論しました。
さらに、産業構造審議会 知的財産分科会 特許制度小委員会の「AI・IoT技術の時代にふさわしい特許制度の在り方―中間とりまとめ―」報告書(案)に対する意見募集に対して、弁政連から、イノベーション・エコシステムを加速させるために二段階訴訟制度の創設を早急に進めるべきとの意見書を出したことも報告しました。
山下議員におかれましては、非常にご多忙のところ我々の訪問を受け入れてくださり、略儀ながら本誌面をもって御礼を申し上げます。
左から水野会長、山下貴司議員、富崎副会長
面談の様子
この記事は弁政連フォーラム第329号(令和2年9月15日)に掲載したものです。
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