編集後記

今回は、各党の議員の方々及び一般社団法人全国農業協同組合中央会の皆様との会談に関する記事を掲載しました。議員のセミナー等は、まん延防止等重点措置の適用期間においてはほとんど開催されておらず、また弁政連としても出席しない方針を採っているため、今回は活動報告の掲載はありません。

ところで、ご存知の方も多いと思いますが、本稿執筆現在、いわゆる経済安全保障推進法案が閣議決定を経て国会に上程されています。この法案は、特許出願の非公開に関する制度を導入する内容を含み、特にデュアルユース分野の特許を扱う弁理士の業務への影響が大きいものと考えられます。

一方で、昨年から急速に議論が進展し、また特許法の改正という形をとっていないため、産業構造審議会や特許庁を通じた通常のルートでの意見発信や情報収集がしにくい面もあります。

しかし弁政連は、日頃からコミュニケーションをとっている議員の方々を通じ、法案の取りまとめや審議に関わる複数の議員に、本制度を有効に機能させつつ制度ユーザーへの負担を最小限とする施策について、日本弁理士会とも連携しつつ意見発信を行っています。日頃から多くの議員の方々とコミュニケーションをとっていくことで、このように幅広い分野の方々に我々弁理士の意見に耳を傾けて頂く機会を作ることができます。

こういった政治活動は、すぐに目に見える成果を出せなくても、息の長い活動をしていくことによりいざというというときに力を発揮するものです。この点を是非ご理解頂き、引き続き、日本弁理士政治連盟にご指導、ご鞭撻、ご支援賜れますよう、よろしくお願い申し上げます。